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まずは、やっぱり、定点観測からスタ~ト♪ 会場入り口には、でっかい一枚板の看板がっ! 杉ツイタテでは、油津古写真展や古道具展。 さらには、日南市役所飫肥杉課や飫肥石の紹介も。 左)竣工式典リーダーの小玉さんの背中。まちづくり市民協議会・木かげづくり委員会おそろいの緑のTシャツ。 右)司会の竹下さん。緊張しまくり? ホントに、たくさんの方々がお祝いに駆けつけてくださいました。 主催者発表では、なんと5,000人。 ■細田さん/堀川に屋根つき橋をかくっかい実行委員長 この堀川運河は、1683年に着工し1686年に竣工した、日南市民にとって大変貴重な財産であります。 その堀川運河に新しい財産となる、飫肥杉による、金属を一切使わない「継ぎ手工法」による屋根付き橋が完成しました。 私達はこの屋根付き橋、そして堀川運河を観光拠点として内外にアピールするとともに、市民の皆さんの憩いの場所となるよう、実行委員会を立ち上げました。ちょっとお時間をいただいて、これまでどのように屋根付き橋に関わってきたのかについてご説明させていただきます。 4月に実行委員会を立ち上げまして、市民一人ひとりが関わりながら、屋根付き橋を作っていくことができないか考えてきました。 この橋の中に2,400個もの継ぎ手がはめ込まれています。金具の代わりに。その木片に日南市内の全ての小中学生が将来の夢・希望やメッセージを記入してくれました。市民の皆さんにも記入していただきました。この橋の中に2,400の夢とメッセージがつまっています。 そしてこの橋の正式名称も公募させていただきました。全国から1,201件の応募がありました。全国47都道府県のうち、44都道府県の方からご応募いただきました。それだけ全国的にも堀川運河に屋根付き橋が架かることを知っていただきました。 決定した名前は後ほど東国原県知事さんから発表していただきます。 本日は夕方、竹灯篭をともしての夕涼み会的なものも計画しております。今日一日、十分にご堪能ください。 ■篠原先生/油津地区都市デザイン会議委員長・政策研究大学院大学教授 暑いですね。二つほどお話をします。 堀川運河の両側に立派な石が積んでありますね。この石積みは、伊東の殿様が運河を作ったときからあったのではなく、明治~大正~昭和の初めに作られました。県が作ったのではなく、私の年齢から見るとお父さん、もう少し若い人から見るとおじいさん、小学生ぐらいから見るとひいおじいさんが作ったのです。皆さんの先祖・先輩も見ていた生きた歴史なのですね。 幸いにも国から重要文化財に指定されました。大切に使ってください。 それから、もう一つのお話をします。 宮崎県ではずいぶん仕事をさせてもらっています。去年の11月に日向市駅が出来ました。それと同時に、この木橋が完成しました。宮崎県には2人子どもがいます。一人は日向市の男の子で、もう一人はこの油津の女の子です。いや、歳からいったら孫ですかね。 この橋が出来て鼻筋が通った女の子になりました。だんだん、だんだん、美人になってきました。しかし、本当に美人になるかどうかは、親の愛情が大事なのです。おじいちゃんのおばあちゃんの愛情が大事なのです。 地元の人達が、この橋も来年出来る広場も含めて大切に育ててください。来年、またお会いしたいと思います。どうもありがとうございました。 ■小野寺さん/夢見橋の設計者・小野寺康 都市設計事務所代表 今日は、みなさん、おめでとうございます。おめでとうと言っていいと思います。 この橋のデザインをしましたが、「この橋は、私が作った」という方がいっぱいいらっしゃる、地元の方々が「自分達が作った」と言っていい橋だと思います。 この橋の経緯について、お話します。 「この橋に屋根が付いているといいですね」と言われたのは、私達が「戸田のおばちゃん」と呼んでいた方です。対岸に時計の着いた建物がありますが、あの時計台を作られた戸田禮子さんです。 はじめ、ボクは「伝統にない屋根付きの橋を作るのはどうかなぁ」と思いました。 今回の橋は、「地元の材「飫肥杉」で作りましょう」しかも「集成材といって、細かく切った材を接着剤で束ねて使う材が一般的な中、そうじゃなくって、生の材でやりましょう」さらに「釘や金物を一切使わないで、伝統工法でやりましょう」さらに「地元の大工さんでやりましょう」と、そういうところからスタートしました。 杉で作る場合、屋根がかかると耐久性が良くなります。水の上で、屋根がかかって、そこで休むことが出来れば、とっても気持ちがいいでしょう。これは、実は、都市設計上きわめて正しい、合理的な判断なのです。 屋根付き橋で行こうと形が決まってからは、地元の大工さんや森林組合の皆さんなどと、いろいろ議論しました。一回、図面が出来上がってからも、大工さんが「いや、こういうふうにしましょう」と、試作品を毎回、無数に作って、さらには1スパン分の原寸大模型まで作って、議論しながら作ったのが、この橋です。今日も、木組みの模型が置いてありますね。 作る途中では、この飫肥石を据えてくれた石屋さんも、そうとう知恵を出して頑張ってくれました。いろんな人たちが、この橋には関わっています。 そういう人たちが、「俺がいたから出来た橋」「俺がいなかったら出来なかった橋」「俺が言ったことが形になった橋」など、思っていると思います。 ですから、この橋は「私の橋」「皆さんの橋」「日南市の橋」「宮崎県の橋」と言えると思います。 もう一つ、この橋の形について説明します。 「なんで、こんなに長いのか?」橋のスパンは、橋本体自体は20mそこそこですが、屋根が45m以上あります。この橋は、単なる橋じゃないのです。 堀川運河の真ん中に今度、公園が出来ますが、「堀川運河」と「まち」をつなぐための役割と考えて、長~くしてあります。 実は、屋根が少~し傾いています。手前のこちら側が少し高くて、公園側が少し沈んでいます。これはなぜかと言うと、一つは、まちに対して開いている形なのです。要するに「どうぞ、いらっしゃい」という形をしています。「ぜひ、運河に来てください。公園に来てください」という、お迎えの形をしています。 もう一つ、傾けることによって、入っていくと別世界に行くような、タイムスリップするような、不思議な感覚が出てきます。こちら側から見た風景と向こう側から見た風景が、全く違うという効果もねらっています。 それから、ベンチがあるというのも特徴です。ちょうど水辺の上に、座れるだけのベンチを用意しましたので、ぜひ座ってみてください。外の温度と、日陰にいるときの温度と、それから水の上で休むときの温度は、ぜんぜん違いますので、ぜひ体験してみてください。 本当に、戸田のおばちゃんが言ったことは、正しかったです。とっても気持ちのいい橋になりました。 最後に、「地元の杉でやりましょう」「伝統工法でやりましょう」「釘や金物を使わずにやりましょう」「地元の大工さんでやりましょう」といった橋は、全国にココしかありません! さらに言うと、釘や金物を使わずに、これだけの橋を作っていくといおう事例は、世界的にもありません! ぜひ、これは自慢をしてください。 この橋は、ココにしかない、まったくのオリジナルです。私は「日南のココだから出来た橋だ」と思っています。実に皆さん、粘り強くやっていただきました。 ヨーロッパにも、日本にも、屋根つき橋はあるのですが、ふつうは重厚で暗い橋が多いです。ココは、トップライトも付いていますし、夜になるとライトアップされて、逆にトップライトからライトアップの光がもれてきます。 そういったおしゃれな橋というのも、太陽のくに日南らしいかなぁ~という印象です。 設計者はふつう、出来上がってから引き渡すものですが、この橋は作っている途中からすでに、地元の人たちのものになってくれていました。ものすごく、うれしいことです。 みなさん、どうそ、この橋を長く愛してあげてください。本日は、おめでとうございます。 ■東国原知事によるコミセン打ち込み 2,400本のコミセンの最後の1本は、ネジリ鉢巻姿の知事が木づちで打ち込みました。 司会者の掛け声「えい!えい!えい!」と、知事の打ち込みの呼吸が合いません。 司会者は言いました。「知事! 声にあわせてくださ~い♪」 ■橋の名称板の序幕 司会者は言いました。「知事! ネジリ鉢巻をしたままで~♪」←実現せず… 知事と、この橋の名付け親(名付けっ子)の尾田原章太くん(小6)の二人で序幕。 屋根付き木橋のナマエ「夢見橋」が、初お披露目♪ ■名付けっ子の表彰 知事から章太くんへ、飫肥杉製の賞状と飫肥石製の記念品が贈られました。 「あなたを飫肥杉屋根付き木橋の命名者として、永久に称えます」 章太くんから一言。「この橋を見て、みんなが夢に向かって進んでいってほしいです」 ■祝辞/宮崎県知事(左)・日南市長(右) ■祝辞/東国原英夫・宮崎県知事 宮崎から出てくるときに、あわててスーツのベルトを忘れてですね、作業ベルトです。申し訳ありません。 この橋が、観光の起爆剤に、そして市民の憩いの場になることを期待しています。 たいへん素晴らしい橋に感動しています。新しい日南の顔が出来ました。 私も、日南、堀川運河、そして夢見橋の宣伝に邁進しようと思っています。 夢見橋の完成、心からオヨロコビ(2回かみました)申し上げます。 ■祝辞/谷口義幸・日南市長 おめでとうございます! 堀川に屋根付き橋をかくっかい実行委員会の皆さんや、県、篠原先生をはじめ、この橋を作っていただいた関係者の皆さん、本当にありがとうございました! 油津は陸と海の玄関口です。港や運河、そして中心市街地をきちんとしていきます。 歴史と文化のまちに相応しい、「住んで良し」「訪れて良し」のふるさとづくり、みんな一緒にやっていきましょう! ■テープカット 飫肥杉の葉が付けられたテープをカットして、お祝いしました。 柱ももちろん、飫肥杉丸太。 ■渡り初め まずは、油津地区にお住まいの富永保男さんご一家8人。 地元にお住まいの三世代夫婦ということで選ばれました。地元に三代のご夫婦が住まれているって素晴らしいですね。お子さんも来てくれていたので、四世代での渡り初めでした。 子どもと、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん、いつまでも仲良く、楽しく、お幸せに。 その後、地元選出参議院議員や知事、県議会議員、市長と幼稚園児たちが渡り初め。 そして、いよいよ、夢見橋完成のお祝いにかけつけた全員で渡り初め。 みなさんには、夢見橋完成の記念品が配られました。 ここでも★Aさん率いる森林組合チームの底力が! 約1,000個もの杉丸太コースターや杉皿、杉おもちゃなどが配られました。 渡った人たちを地元の獅子舞がお出迎え。 地元の小学生による、龍おどり。なんと手作り。 ちびっこフラダンスも、かわいくお祝い♪ 子どもから大人まで、たっくさんの人たちで祝った、夢見橋の完成。 関係者のほとんどは、ノーギャラ。手弁当でした。 実行委員会は、何度も何度も話し合いを重ね、時にはなかなか議論が進まないこともありました。 でも、あきらめず、自分達のまちの自分達の橋だ!という思いで突き進んできました。 出店いただいた方々も、猛暑のセイもあり、お客さんが少なかったかもしれません。 それでも、みんなが協力し合って、総合力・チームワークで成功させた、竣工式。 総力戦で、まちづくりを進めるキッカケをつくってくれた「夢見橋」。 次の世代に、ステキなまちを引き継いでいこうという夢を持たせてくれた「夢見橋」。 今日からは、みんなで愛して、大切に大切に、楽しく「夢見橋」とともに暮らしていきます。 右)桜ヶ丘小の「桜エイサー」も夢見橋に来てくれました。 右)上棟式に引き続き、チョロ船も会場を飾ってくれました。 日本全国スギダラケ倶楽部の仲間たちも、東京や福岡、宮崎から応援に来てくれました。 くわしい活動内容は ◆月刊杉WEB版 ◆宮崎支部ブログ「南のスギダラ」をご覧ください! 楽しくて面白いですよ。 ダンスの会の皆さまも「弁甲踊り」などで、お祝い会場に花を。 左)日南郵便局の皆さん 右)道の駅酒谷からは、名物「草だんご」も。 木工教室や「おびすぎリンピック」は、地元の木青会「十日会」や「NIC21」の皆さんなどによる楽しいイベント。たくさんの子ども達が参加してくれました。 マコちゃんも、一生懸命ギ~コギコ♪ 左)ボクもチョコット参加。 右)さすが! プロは早い!早い! 景観町並み委員会&建築士会の皆さんによる力作。 こんなまちになるとイイなぁ。。。 夢見橋の上では、油津のまちづくりを語ろ会。 篠原先生や小野寺さん、吉武先生などと市民の皆さんが、昔の油津や夢見橋について、日陰で涼みながら語り合いました。 左)宮大生の皆さんも参加。急きょスタッフとしてもお手伝いいただきました。ありがとう! 地元のおばちゃんが教えてくれました。 「昔の堀川はキレイだったなぁ。だって泳いじょったっちゃかい! 今も少しずつキレイになってきちょるねぇ。」 みんなで、またキレイな堀川に甦らせたいですね。 小野寺さんのお話も、すっごく面白かったなぁ。 「ここのベンチに座るならコウでしょ!」と横向きに座られ、「手すりの幅が広いのは、ココにビールでも置きながら、堀川を眺められるから」 ボク、さっそく、その晩、やってみちゃいました♪ 夜の部「堀川トーク」は、あいにくの雨。テントの中でしたが、盛り上がっていましたよ。 翌日、夢見橋に行ってみると、杉カウンターの天板が立てかけてあるじゃないですか。 よく見ると、知事のサイン入り。いつの間に。。。 右)月曜のお昼は、エコプロダクツ関係者や小野寺さんたちと、油津駅前の「えびす」で。 またまた、魚うどん+かつおめし+かつおコロッケ+むかでのりのセット(1,050円)をいただきました。おいしかった~♪ 木橋を架ける過程において、たくさんの人に関わっていただこうと取り組んできました。 単なる公共事業じゃモッタイナイ。 飫肥杉が再評価されるとともに、堀川運河やまちづくりに関心と愛着を持っていただける絶好の機会だったと思います。 また、多くの子ども達が、夢見橋の整備を通じて、堀川や飫肥杉、まちづくりについて学習し、興味を持っていただいたことからも、この橋が歴史と現代と次世代との架け橋になることを願っています。 本当にたくさんの方々が関わってこられ、たくさんの夢や願いがギッシリ詰まったステキな橋になりました。 大切に、楽しく使わせていただきたいと思っています。 実は、毎晩、子どもを連れて涼みに行っています。 たくさんの方が来られています。橋の上で行き交うと、自然に交わす「こんばんは♪」 ベンチに向かい合って座っていると、お互いの話も聞こえてくるし、 ちょっとした家族みたいです。 ■おびたの夏休みの自由研究「夢見橋」・・・・・・・・おわり。
by obidara
| 2007-08-29 12:17
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