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大きいでしょ? この飫肥杉丸太は、太い方の直径が約80cm、細い方の直径が約50cm、長さが約9mもあります。 さあ、11月7日(木)のレポートです。 山に立っていたこの飫肥杉の、根元近くが直径80cmで、その9m上が直径50cmだったのです。成長の早い飫肥杉は、上(先)にいくほど細くなり、このように長い円すい形をしています。 宮崎県内では、細い方の直径が30cm以上になると「大径材(たいけいざい)」と呼ばれます。直径が大きい材です。一般的に大きいといわれるサイズと比べ、1.7倍も太い丸太でした。 通常の飫肥杉丸太は、山で3mや4mの長さに切ってから製材所などに運搬されますが、今回はサバニ造船用として長さが必要なため、約9mの丸太が、ここ南那珂森林組合に運び込まれました。この長い丸太を製材設備まで運ぶのにも、2台のリフトを使用するという大迫力! 2台のリフトが、呼吸を合わせてチームプレイ。 すごい光景です。この巨大丸太が、あの美しい舟「サバニ」に生まれ変わるのです。 この貴重なシーンを、NHK宮崎、UMKテレビ宮崎、読売新聞、宮崎日日新聞が取材してくださいました。 (宮日新聞は、明日11/15の紙面に載る予定) NHKでは、沖縄にも関係あるニュースだということで、宮崎県内だけではなく、九州・沖縄エリアで報道されました。おかげで、沖縄のサバニ大工さんをはじめ、サバニ関係者にもご覧いただくことができました。 こんなに太い丸太を製材できるのは、現時点では、日南市内でここだけです。 先の方が見えません! 沖縄県糸満市のサバニ大工:大城 清さんから届いた図面です。 ・芯から2分割して、舟の両側で対称に使用 ・そのため芯が中心にある材 ・節の少ない良材 といったご注文でした。 先に行くほど細くなり、横から見ると台形の飫肥杉。 中心から測って、どこをカットするか決めます。より効率よく板をとるために、丸太を何度も回してチェックします。 そして、切り込みを入れた外側が、製材機械の上でビロ~~~ンとならないように、ガターン!と落ちないように、押さえながらの製材作業。 もうすぐ切れますよ! たくましい丸太の中から、おおらかで美しい杉肌が見えました! 左側が、この1回目に切り落とした端っこです。 根元と9m上との太さの違いが、よく分かります。 さあ、いよいよ、船材になる板を製材します。 切り込みが入ったのが分かりますか? 切った瞬間にドスンと落ちて傷などつかないように、まだ押さえたままです。 長さ9m、厚さ20cmの板がとれました! ものすごい存在感! 伝わりますか? これでベンチをつくって欲しい!とか思うのは、ボクだけでしょうか。。。 機械の上の丸太を180度回転させて、反対側も同じように製材します。 ノコギリ刃の向こう側に、5人の男達が待ち構えて。 同じように、押さえながら、中には向こう側から抱きかかえながらの製材。 中心から測った厚さで切ると、杉肌がこんなふうに現れます。 図面の指示どおり5回、ノコを通します。 今回のサバニ造船の目的は、サバニ帆漕レースの特別協賛企業であるアビームコンサルティング株式会社(本社:東京都)が、来年第15回の記念大会を迎えるにあたり、新船を発注したものです。 このように、厚さ20cm×2枚、厚さ5.5cm×2枚の、長さ9mの板が完成しました。 写真左下のタバコと大きさを比べてみてください。 マスコミ各社は、糸満のサバニ大工:大城さんから注文のあったこの飫肥杉の上に、サバニの模型を乗せて撮影。 このサバニ模型も、飫肥杉製です! サバニ大工:大城さん自らが製作し、日南市へプレゼントしてくださったものです。普段は、オビダラリーに展示中! その時のレポート → 沖縄のサバニ大工が日南へ この大きくて美しい飫肥杉が、どんな帆かけサバニに生まれ変わるのでしょうか。 この飫肥杉は、今日11/14(木)鹿児島港を出港して、明日11/15(金)には沖縄に到着します。大城清さんの手に渡るのです。 今回ほど長くて太い飫肥杉の製材するシーンを初めて見ました。 忘れられない1日でした。 下の写真は、今年のサバニレースで、サバニに乗り込み嬉しそうな大城清さんを撮影したものです。もちろん飫肥杉製で、完成したばかりの新船でした。 座間味島の海も美しいけど、飫肥杉も美しい。 さすが、造船材としてのブランドを築いていた飫肥杉です。 サバニを見たことがありますか? 日南の人たちにとって、飫肥杉製の帆かけ舟といったら、もちろんチョロ船ですが、ずいぶんプロポーションが違います。チョロ船はぽっちゃりしていて、おおらかで可愛いのに対し、サバニのボディラインは実に美しい。 大きなサイズのサバニもあります。 このサバニは、おととし、沖縄から日南まで、約820kmの海を1ヶ月かけ、風と人の力だけで旅してきた、あの舟です。 そのクルーの中に、映画監督を目指している青年がいました。彼が旅をしながら記録していった貴重な映像を見ることができます! それも、ここ日南で! 日南市民の皆さん、もう2度とない機会かもしれません。ぜひ、ご覧ください! 詳しいことは、こちら! → 「Sabani trip 2011 特別上映会 in 日南」 開催決定! 上映会には、沖縄などから海人「サバニスト」8人も駆けつけてくれます。 毎年、サバニレースに出場してる女性だけのチームからは、3人が日南へやってきます。 彼女たちも、820km・1ヶ月の杉舟旅のクルーだったのです。 ● 今日のおまけ 2007年(平成19年)3月27日にスタートしたこのブログ。 本日めでたく、パソコンからの訪問者数が80,000人を突破しました!!! (80,000人ちょうどの、その瞬間を見逃しました。。。笑) 60,000人突破が、2012年10月23日。 70,000人突破が、2013年6月5日。 約8カ月での10,000人増でした。 70,000人 → 80,000人は、約5か月! ペースアップしている! とても、うれしいです。皆さん、いつもご覧いただき、本当にありがとうございます。 このブログも含め、飫肥杉を、日南市を、ずっと好きでいてください。 (健 = 日南市役所 飫肥杉課 河野健一)
by obidara
| 2013-11-14 17:00
| サバニとチョロ船
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