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平成23年6月28日から7月26日までの約1ヶ月をかけ、沖縄島から日南市までの全行程約820kmをフーカキサバニ(帆かけサバに)で航海した人々がいました。油津港に到着したその人々に驚いた日南市民は、口々に「なぜ?」とたずね、彼らの返事にさらに驚かされたのでした。 かつて沖縄は琉球、日南は飫肥と呼ばれていた時代から、それぞれは密接に繋がっていた。サバニの材料である杉は、弁甲材として全国に知られた飫肥杉を使用するのが常だった。ならば私たちもサバニの故郷である飫肥の地へ帆と漕ぎだけで、かの地に行こうではないか! そうです。彼らが日南市をゴール地に選んだのは、「古くからサバニを造る船材として飫肥杉が使われていたから。」という理由だけだったのです。 風と人力だけでサバニの故郷「日南」を目指した船旅のスタイルは、支援を募らず、伴送船を伴わず、単純に旅を楽しむこと。仲間との絆、いろいろな島で暮らす人々から受けたもてなしへの感謝、そんな光り輝く日々をまとめた記録映像の上映会を開催します。 当時のレポート(このブログ記事) → 飫肥杉製サバニ 飫肥杉のふるさと日南に上陸 という訳で、開催決定!のお知らせです。 「やったー!!!」 ■ 帆かけサバニ航海 Sabani Trip 上映会 2013.11.24(日) 12:30開場 13:00スタート 場所:油津商店街アーケード内のマルショク跡(空き店舗をお借りします。) 「Sabani Trip」 の上映時間は、約90分。 このほか、チョロ船の映像(約10分)や、南郷のシーカヤック映像(約3分)も上映する予定です。 皆さん、今のうちに、ぜひ予定に入れておいてください! その日は、同じアーケード内で、ほかに2つのイベントも同時開催されます。 ● 第4回日南アートフェスタ「無鑑査展」 絵画・書・写真・陶芸のワークショップもあります。 ● Art street episode2 大阪から政田武史さんをお招きして、創造豊かなアート体験ワークショップです。 日南で復元されている飫肥杉製の帆走漁船「チョロ船」は、弁甲材ブランド「飫肥杉」と、東洋一のマグロ基地と呼ばれた「漁業」という、地域を繁栄させた2大要因を体現している日南の象徴です。 チョロ船の存在自体が、飫肥林業の歴史と船材に適した飫肥杉の特徴を物語り、一方でマグロ、カツオ漁の裾野だった近海漁の息吹を今に伝えています。 しかしながら今、チョロ船の造船と操船の技術が途絶えようとしています。かつて同じような危機を迎えていたサバニは、レースや体験乗船、観光での活用などにより復活し、次代へ歴史や文化、誇りを継承するとともに、人づくりにも大きく貢献しています。 そんなサバニという飫肥杉製の船について知ることにより、「日南のまちから飫肥杉の船が姿を消してしまっても良いのか?」という議論のキッカケづくりにしたいと考え、この上映会を計画しました。 沖縄から日南へ。 820km約1ヶ月の杉舟旅は、どんな航海だったのでしょう? あの伝説の、宮崎日日新聞の連載記事で、予習をどうぞ! ①2011.11.01 【帰港】 船材の古里向け北上 ②2011.11.02 【冒険者(上)】 島渡り潜在能力証明 ③2011.11.04 【冒険者(中)】 一族の命脈保ち報告 ④2011.11.05 【冒険者(下)】 海への愛情胸に航海 ⑤2011.11.08 【理解】 つながりの深さ実感 (健)
by obidara
| 2013-10-24 18:57
| サバニとチョロ船
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