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視察研修に行ってきた。 8月おわりのコトなので、もうずいぶん経つのだけれど。 テーマは、6次産業化の支援。ほぼ「農業」が中心だったのだが、置き換えて考えると「飫肥杉」にも参考になると思った。 そんな訳で、ここにメモ。 ■ 道の駅・直売所の魅力 結局は、やはり「人の魅力」だった。 自分たちの体験談として苦労話として、熱く語るその人々そのものに魅力を感じ、その人々がいるからこその成功事例なのだと感じた。地域の宝に光を当てようとするのも人であり、それを輝かせようとするのも人だ。そして人が人に伝えていく。人と人が繋がる。資源を生産し、運び、加工し、飾り付けし、お客様と対話し、売る。そのモノに関するイベントや交流もしかける。その各場面で人が関わり、人が各場面を繋ぐ。やはりカギは「人の力」なのだと思う。それを強く感じた訪問先のことを書こう。 ● ぶどうの樹 「オカマになれ!」 野菜の出来栄えに応じて見事に使い分ける発想は、飫肥杉にも参考になる。A材などの良材は市場へ、B材は少し小さくカットして家具などの材料に、C材はさらに細かくカットして小物へ。遠隔地の農家と契約して野菜を集荷に行くという話にも、山主と契約して土場まで取りに行くシーンが浮かんだ。地域との共生を意識した「地域にとって」という信念が伝わってきた。 シェフが農業を知り新たな発想を生み出す。木工職人が林業を知ったら生み出すか? 社長はシェフを農家に連れて行き一緒に酒を飲ませたらしい。レストランはバイキングだった。出来るだけ地元の野菜を使いたいが季節ごとに採れる種類は限られている。懐石料理で同じ食材を8種類も出すと文句が出るが、バイキングで80種類のうちの8だったら問題ない。なるほど。 面白い話も聞けた。常日頃から日南の課題だと思っていることだ。 「男だけで決めるな!」日南で何かを決める会議で女性を見かけることが少ない。そのサービスの対象は女性であることが多い場合でもだ。それに、女性が多いと男性は頑張る。ここでは、いかに女性に来てもらうか、主婦が買えるか、といった視点で議論していた。 「オカマになって考えろ!」女性にどう評価してもらえるか、という価値観が判断基準だった。どうしても会議に男しか集まれないのなら、オカマになって女性目線で考えるらしい。たまにはオカマになってみようと思った。 それと、「エイジレス企業」というのも興味深かった。他社の定年退職者を「宝」と考え、ここで再雇用する。そして若者と組ませて、組織を活性化させている。宝が若者を育てつつ、知識や技術を伝承していく。 ● ぶどう畑 「はがゆくて、くやしくて、バクハツ!」 26人いるスタッフのうち、23人が女性だった。女性は男性と違って家族のように働くからだそうだ。子育てが終わったおばちゃんは、地域に貢献できる。若い人を応援できる。そして、妻が働く(自立する)と、夫も成長するらしい。(妻が不在で、家事の能力も成長する。) 女社長の言葉には、ド根性がこもっていた。農家が格下に見られてきたことがバネになっていた。外国産の野菜と値段だけで比べられた、はがゆさ。人が一生懸命に生産していることを伝えたいという、くやしさ。この直売所をスタートさせるまでに12年半もかけた。かかった。6人で動き出したのだが、どこの家族も反対しなくなるまで話し合って整理するまで待つと誓っていた。姑にしいたげられてきた6人は、大バクハツの準備をきちんと行っていったのだ。反対者が賛成するまで粘りに粘り、やがて応援者に変えていった。 店員と客との受け身ではない会話、コミュニケーションは、かつて嫌というほど味わった、はがゆさ、くやしさを見事にバクハツさせたことが根底にあった。 「毎日やってくるお客さんには嘘が通用しない!」嘘のない、ごまかしのないスタートを切ったからこそ、お客さんにも嘘なんかつかないのだろう。 ● マッちゃん 「小汚い、ごったがえし館」 参加者の評価はあまり良くないようだったが、ボク好みではあった。施設に無駄に金をかけず、最低限の箱の中で出すモノで勝負する。日南でも、ほったて小屋で最高のモノを出す、豪華な施設じゃなく例えばヤタイで美味いモノを食わせる、的な発想があっても良い。ガード下の居酒屋で、ビール瓶のケースをひっくり返した上にコンパネを乗せたテーブルで、美味い本物を安く食う。ボクが求める魅力は、美味さと安さだからだ。でも、オカマになって考えると、そうじゃないのかもしれない。(笑) 雨漏り対策のため、館内に逆に差してある傘 ● たちばな 「地域の資源を認識させる!」 3つのわくわく(「おいしい直売」「やさしい交流」「たのしい体験」)と、ばあちゃん家(げ)のぬくもりを大切に。 ここで説明をしてくれた女性も、ものすごくパワフルだった。第一印象はそうでもなかったのだけれども。 特に、交流や体験の場面に登場する、子ども達との関わりが興味深かった。子どもに教育をしていた。なぜ直売所をやっているのかを伝え、地元での楽しい思い出をつくってやり、インターンシップとして受け入れた際には地域の資源を認識させる。人材不足だと嘆く地域もあるが、子ども達に対してこういう活動をしてこなかったから、そのツケが回ってきているのではないか。日南は大丈夫か? 砂糖と塩以外は、すべて地元のモノを売っていた。(余計な話だが、パソコンで「佐藤俊夫以外は」と変換された。笑) ここでいう「地元」の範囲の広さのとらえ方。八女市内の立花町というごく一部エリアだけが「地元」という考え方ではなく、八女地域、筑後地域、広川地域、そういった周辺地域も含めた「地元」だった。確かに県外からやって来たボク達にとっては、まったく気にならない線引きだ。広く「地元」産のモノがそろっていた方が嬉しい。道の駅「酒谷」にあるべき「地元」とは、酒谷限定なのだろうか。お客さんから見れば、飫肥や油津、北郷や南郷、もしかしたら串間まで、豊富な商品があった方が喜ばれるのではないか。 消費者に、地域や農業を知ってもらうための交流もやっていた。生産者が話をしながら売る。生産の苦労話や美味しい食べ方など。タケノコの産地であることを認識させるためのイベント。当番制で生産者が美しくしている道の駅施設。道の駅サイドは生産者に対して厳しい姿勢だった。検品や根付けも厳しくチェックしていた。 ● さいごに・・・ 6次産業化支援として、道の駅「酒谷」を活性化させるためだけではなく、飫肥杉などに置き換えて参考にも出来る、とても意義のある、勉強になった視察研修だった。 「人の魅力」を育てるような、そんな支援がしたいと思った。 (おわり) (健)
by obidara
| 2012-10-25 12:15
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