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「杉がいいや!in シーガイア」のオープニングレセプションでは、「2010年度グッドデザイン・日本商工会議所会頭賞」の授与式も行いました。 実は、グッドデザイン賞の事務局(財団法人日本産業デザイン振興会)から事業部の浅賀課長さんにわざわざこのためだけにお越しいただき、賞状とトロフィーの授与や、グッドデザイン賞の紹介、受賞の評価などについてお話しいただく予定でした。 しかし、新燃岳の噴火による降灰のため飛行機が欠航となり、残念ながら実現することができませんでした。 急きょ、グッドデザイン賞の審査委員である南雲勝志さんにピンチヒッターをお願いしたのですが、南雲さんはobisugi design が応募したユニット3「家具・インテリア用品」ではなく、ユニット9「まちづくり・地域づくり等」の審査委員なのに、快く引き受けてくださいました。 授与式では、プレゼンターの南雲さんから、賞状は日南飫肥杉デザイン会の池田会長へ、トロフィーは内田洋行デザイナーの坂本さんへ、しっかりと再び手渡されたのでした。 会場では、グッドデザイン賞事務局の浅賀課長さんが大急ぎでわざわざ送ってくださったメッセージ文を司会者が代読し、賞の意義や受賞の評価などが参加者へしっかりと伝えられました。 浅賀さま、本当にありがとうございました! では、そのメッセージ文をご紹介します。 ■□■□■□ 皆様、グッドデザイン賞受賞、おめでとうございます。(財)日本産業デザイン振興会の浅賀と申します。 グッドデザイン賞をこのように皆さまに喜んで頂けると、主催する私達としても大変嬉しく思います。ありがとうございます。 さて、皆様よくご存知のこととは思いますが、ここでグッドデザイン賞について少しだけ解説をさせて頂きます。 グッドデザイン賞は本年度で54回目になります。産声をあげたのは半世紀以上前、1957年のことでした。最初は国の政策として、戦争で疲弊した国内産業を活性化し輸出を促進するため、また、当時盛んに作られていたコピー商品を作らせないためにオリジナリティーの高い商品を奨励することを目的として作られました。それから半世紀以上が経過した今でも、この「オリジナリティーを大切にする」という指針は全くブレることなく今日に至っています。 一方で、時代の変遷と「デザイン」が担うべき役割の変化によって、最初は身の周りの商品だけを対象とした賞でしたが、今では有形・無形を問わずあらゆる製品やデザイン活動を応募対象にするようになりました。また、もともとは国内の産業振興を目的としていましたが、今日では全世界中から応募を受付け、また、生活者の目線で審査にあたっています。デザイン賞というよりも、デザインを通じて人々の生活を豊かにするための運動としての色合いが濃くなっています。 1年におおよそ3,000件の応募があり、その中から1,000件程度の受賞対象が生まれているのが近頃の傾向です。54年の累計で受賞対象の総数は35,000件程に達し、国民の87%が知っている、また、世界の中でも3本の指に入る非常に価値のあるデザイン賞に育ちました。 そんな中で、本年度「飫肥杉プロジェクト」が受賞した「グッドデザイン・日本商工会議所会頭賞」は2002年度に新設された特別賞です。内容を簡単に言ってしまうと「地域振興に資するデザインや取り組みの中で特に高く評価されるもの」といったところです。1年に1~2件しか受賞しないので、受賞総数はたったの15件という非常に貴重な特別賞です。 その「日本商工会議所会頭賞」を日南市は2008年度にも「油津運河」で受賞しています。15件中の2件というのは、これはものすごい数字です。日南市のデザインへの取り組みがいかに高いレベルにあるかということを証明するものだと言っても過言では無いと思います。 ちょっと脱線しますが、皆様は、昨年度(2009年度)のグッドデザイン大賞を受賞した北海道の岩見沢複合駅舎のことをご存知でしょうか?昨年度、私は内閣総理大臣賞の賞状を贈賞しに岩見沢まで行ってきました。その折に関係者の方から「この成功事例を、今後、全国の地域振興や地域再生のモデルケースにしたいんだ!そのために、このグッドデザイン賞は大きな起爆剤になるんだ」と言ってくださいました。 グッドデザイン賞を受賞すると皆様大変喜んでくれます。が、その使い方は様々です。デザイナーの勲章にする方、企業の業績向上に役立てる方、・・・その中で、この「飫肥杉プロジェクト」のように、公共のため、みんなの幸せのためにGマークを役立てて頂けることは、当会にとっても大きな喜びです。 皆様の活動が今後も実り多きものになりますように、益々発展しますように、そして、できれば後に続くであろう多くのプロジェクトのモデルケースになりますように、更に、多くの方に幸せを与えて下さいますように、と、私どもは祈念しております。 皆様、今後も頑張って下さい。 そのためにGマークをどんどん利用して頂きたいと思います。 この度は、本当にありがとうございました。 これにてお祝いの挨拶に代えさせて頂きます。
by obidara
| 2011-02-22 16:40
| obisugi design
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