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3/13(金)は、あいにくの雨でした。 日南市の最北、宮崎市との境界に近い、潮(うしお)小学校。 日南海岸沿いにあるこの学校は、全校児童がわずか14人。 潮小学校と津田産業㈱さんとによる「第2回 森と環境の勉強会」に参加させていただきました。津田産業さんは、「More Green To You」をスローガンに、長年にわたり、宮崎県内で植林事業に取り組まれています。地元の小学生に、森林の重要性と環境について勉強してもらおうと、潮小学校のある日南市伊比井地区の社有林に、飫肥杉を使ったツリーハウスも建築されています。昨年の竣工時には、同小の児童を招待され、第1回の勉強会も開催されました。 同社の津田社長さんのお名前は「潮(うしお)」さん。まったくの偶然なのだそうです。 社長さんは「将来を担う子供たちが森林に親しみ、そして優秀な飫肥杉に誇りを持つということは非常に重要であると同時に、次の世代に林業を引き継いでいくことは私たちの使命であります。また、ツリーハウスと飫肥杉という組み合わせが、大勢の関心を呼び、飫肥杉需要拡大の起爆剤になるのではと大いに期待しています」と言われていました。 この日は、農業博士のジョン・ギャスライト中部大教授による講演や、ツリークライミング(木登り)体験学習などが行われました。晴れていたら、山に入り、ツリーハウスで食事会をして、そして飫肥杉に木登りをする予定だったのですが、残念ながら雨でした。そのため、小学校の体育館の天井から吊るされたロープに登りました。 ●自己紹介の後、さっそく記念撮影 ●シイタケのコマ打ち体験 左の写真が津田潮 社長さん(緑のジャンバー) クヌギに木づちで種ごまを打ち込みました。2年ぐらい経ったら、食べられるそうです。しいたけの美味しさには、木の太さはあんまり関係なく、皮が厚いほうが、しいたけが苦労して出てくるので良いそうです。日差しが強いと乾燥するので、山の中、ツリーハウスの近くに持っていきます。収穫したら、給食で食べるという話も出ていました。 ●ジョン・ギャスライトさんの講演 講演というより、12人の子供たちと同じ目線になるようしゃがみこみ、「語りかけ」といった雰囲気でした。そのお話の内容は、単なる環境や森林や木登りにとどまらず、もしかしたら聞いている子供たちがいま持っているかもしれない、心の中のもつれた糸を、少しずつ優しく、ときほどくかのような、とても温かいものでした。少し紹介したいと思います。 ボクは、カナダのある島で生まれたんだよ。人口はわずか500人で、生まれただけで新聞に載るくらいなんだ。潮小のある伊比井に似て、近くに海や川や山があるよ。 5歳から海でゴミ拾いを始めたんだ。ボクは、ゴミが好きだった。だって、世界中から海を渡って集まって来るから。日本からのゴミが一番多かった。一升瓶も流れてきた。 あるとき、人生が変わったんだ。鼻緒のない下駄が流れ着いていた。ボクは、それが何か分からなかった。お父さんに聞いたら、下駄の歯を上に向けて、「これは本立てだよ」って教えてくれた。ずっと、下駄をひっくり返して、本立てとして使っていたんだ。しばらくたってから、テレビで日本の時代劇を見た。ボクは、ビックリしたよ。侍が、本立てを靴にしていたんだから。 日本に行きたくなった。侍と友達になりたかった。ボクの両親はドリーム・メーカー(夢をつくってくれる人)だった。「この島で下駄を持っているのはジョンだけ。日本から呼ばれているんだよ!」 学校の先生は、ボクのコトを「リトル・サムライ」って呼んでくれた。その後、23歳のころ、やっと日本に行くことが出来た。 ◆ ボクは、子供のころ、イジメられていたんだ。どもるクセがあったから。お母さんが再婚して、新しいお父さんも家にいたから、イジメられているコトを家でなかなか話せなかったんだ。3年生のころ、いつものように学校から逃げ出した。泣きながら走っているボクを見つけたじいちゃんが、「木に登ろう!」って言った。「困ったら、視点を変えよう!」って。 友達もいなかったんだけど、じいちゃんが友達の作り方も教えてくれたんだ。ツリーハウスを作ればイイよって。ボクは、一生懸命、木の上に家を作ったよ。そしたら、イジメっ子がツリーハウスの下にやってきた。ボクは怖かったけど、登らせてあげたんだ。 大人になったら、ぜったいツリーハウスを作って、ツリークライミングもしようと思った。 今まで、16万人の子供たちを木に登らせたんだよ。 ボクは、この潮小に来たかった。だって、みんなが海をきれいにしたり、蝶を育てたりしているって聞いたから。会いたかったよ。地球は貯金箱なんだ。海も川も森も山も、貯金なんだよ。使いっぱなしだと汚れて貯金がなくなっちゃう。使ったら、また貯金しなくちゃ! ある森で、木が二股に分かれている間に、自転車を挟んだ人がいた。その木は「重いなぁ。。。」「風が吹くと痛いなぁ。。。」と思いながらも、ガンバって成長したんだ。 大きくなって、幹の真ん中に自転車が突き刺さったような、まっすぐの一本木になった。何万人も見学者が来るようになって、森がどんどんキレイになっていったよ。 最初は笑ってバカにしていた他の木達が、うらやましがるようになったんだ。 ガンバる人は、カッコイイよ! こんなお話でした。 高さ50mもある木に登っている写真や、木につかまっている時に大洪水に遭い、大きな蛇が自分の方へ木を登ってきたエピソードなど、楽しく教えてくださいました。 ●木登り体験 そのあと、子供たちと一緒に、体育館の天井から吊り下げられたロープに、子供たちと一緒になって登られました。 子供たちは、さすがにのみこみが早く、あっというまに天井まで登ったり、さかさまになったり。すごく楽しそうで、実はボクもやってみたかったです。 左の写真が木登り用の結び方。安全に登れる不思議なわざ。 また今度、ぜひツリーハウスの近くの飫肥杉に、登ってみたいです。
by obidara
| 2009-03-16 18:02
| 飫肥杉(おびすぎ)の話
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